会計ソフトの銀行連携数比較|地方銀行・ネット銀行・信用金庫の対応状況


「会計ソフトで銀行口座を連携したいけど、自分が使っている銀行に対応しているのか分からない」「地方銀行や信用金庫でも自動取込できるの?」個人事業主・フリーランスの方にとって、会計ソフトの銀行連携機能は日々の記帳作業を劇的に効率化する重要な機能です。しかし、各会計ソフトで対応している金融機関の数や種類には大きな差があり、契約後に「自分の銀行が非対応だった」と後悔するケースも少なくありません。本記事では、主要会計ソフト(freee・マネーフォワード・弥生)の銀行連携数を徹底比較し、メガバンク・地方銀行・ネット銀行・信用金庫それぞれの対応状況を詳しく解説します。この記事を読めば、あなたの使っている金融機関に最適な会計ソフトを選べるようになり、確定申告の準備時間を大幅に短縮できます。

会計ソフトの銀行連携とは?基本の仕組みを理解する

会計ソフトの銀行連携機能とは、銀行口座やクレジットカードの取引明細を自動的に会計ソフトに取り込み、仕訳処理を効率化する機能です。手作業で通帳を見ながら入力する必要がなくなるため、個人事業主にとっては大幅な時間短縮につながります。

会計ソフトの銀行連携イメージ図
銀行口座から会計ソフトへ自動でデータが流れる仕組み

銀行連携の2つの方式:スクレイピングとAPI連携

会計ソフトの銀行連携には、大きく分けて2つの技術方式があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、連携の安定性や更新頻度に影響します。

方式 仕組み メリット デメリット
スクレイピング方式 ネットバンキングの画面情報を読み取る 多くの金融機関に対応可能 銀行サイト変更で停止するリスク、更新が遅い
API連携方式 銀行が公式提供するデータ連携口を利用 安定性が高い、リアルタイム更新 対応金融機関が限定的
ポイント: 2023年以降、主要メガバンクや大手ネット銀行ではAPI連携への移行が進んでいます。API連携は銀行のシステム変更の影響を受けにくく、より安定した自動取込が可能です。

銀行連携で自動化できる業務範囲

銀行連携機能を活用すると、以下のような業務を自動化・効率化できます。

  • 入出金明細の自動取込:毎日の取引データが自動で会計ソフトに反映される
  • 仕訳の自動提案:過去の仕訳パターンから勘定科目を自動判定
  • 残高の自動照合:帳簿残高と実際の口座残高の一致確認が容易
  • レシート撮影との連携:クレジットカード明細と領収書を紐付け
  • 複数口座の一元管理:事業用・プライベート用の口座を一画面で管理

特に確定申告の準備では、1年分の取引を手入力する必要がなくなるため、申告直前の慌ただしさを大幅に軽減できます。

銀行連携のセキュリティ対策

「会計ソフトに銀行口座の情報を登録するのは不安」という声もありますが、主要な会計ソフトでは以下のセキュリティ対策が施されています。

主要会計ソフトのセキュリティ対策:

  • データの暗号化通信(SSL/TLS)
  • 二段階認証の対応
  • パスワードは暗号化して保存(平文保存なし)
  • 閲覧のみでお金の移動はできない「参照権限」のみ使用
  • 定期的な第三者セキュリティ監査の実施

会計ソフトから銀行口座への振込や送金はできない仕組みになっており、万が一アカウント情報が漏洩しても金銭的被害は発生しません。

主要会計ソフト3社の銀行連携数を徹底比較

個人事業主・フリーランスに人気の会計ソフト「freee」「マネーフォワードクラウド確定申告」「弥生会計オンライン」の3社について、銀行連携数を詳しく比較します。2024年1月時点の最新データに基づいた情報です。

主要会計ソフト3社のロゴ比較
freee、マネーフォワード、弥生の3大会計ソフト

連携可能金融機関数の総合比較

各会計ソフトが対応している金融機関の総数を比較すると、以下のようになります。

会計ソフト 連携金融機関数 銀行 信用金庫 クレジットカード 電子マネー
freee会計 3,800以上 150以上 250以上 90以上 15以上
マネーフォワード クラウド確定申告 3,600以上 140以上 240以上 80以上 12以上
弥生会計オンライン 3,200以上 130以上 220以上 75以上 10以上

数字だけ見るとfreeeが最も多くの金融機関に対応していますが、実際にはほとんどの主要金融機関は3社すべてでカバーされています。重要なのは「あなたが使っている金融機関に対応しているか」という点です。

▲ 会計ソフトの銀行連携設定方法を動画で解説

メガバンク・都市銀行の対応状況

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行などの大手銀行については、3社すべてで問題なく連携可能です。

銀行名 freee マネーフォワード 弥生 連携方式
三菱UFJ銀行 API連携
三井住友銀行 API連携
みずほ銀行 API連携
りそな銀行 スクレイピング
埼玉りそな銀行 スクレイピング
ゆうちょ銀行 スクレイピング
ポイント: メガバンク3行(三菱UFJ・三井住友・みずほ)はAPI連携に対応しており、非常に安定した自動取込が可能です。更新頻度も高く、前日の取引が翌日には反映されます。

ネット銀行の対応状況比較

フリーランスや個人事業主に人気のネット銀行についても、主要3社の対応状況を確認しました。

ネット銀行名 freee マネーフォワード 弥生 特徴
楽天銀行 API連携、更新頻度高
住信SBIネット銀行 API連携、振込手数料安い
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) スクレイピング
ソニー銀行 スクレイピング
GMOあおぞらネット銀行 法人口座に強み
auじぶん銀行 スクレイピング

ネット銀行は手数料が安く24時間取引可能なため、フリーランスの事業用口座として人気があります。特に楽天銀行と住信SBIネット銀行はAPI連携に対応しており、会計ソフトとの相性も良好です。

詳しい会計ソフトの選び方については、freee vs マネーフォワード vs 弥生の徹底比較記事も参考にしてください。

ネット銀行と会計ソフトの連携画面
楽天銀行の取引明細が自動で会計ソフトに取り込まれた例

地方銀行の対応状況|エリア別の詳細比較

地方銀行を事業用口座として利用している個人事業主の方も多いでしょう。地方銀行の会計ソフト対応状況は銀行によってバラつきがありますが、主要な地方銀行の多くは3社すべてで対応しています。

北海道・東北地方の地方銀行対応状況

北海道・東北エリアの主要地方銀行の対応状況は以下の通りです。

銀行名 freee マネーフォワード 弥生
北海道銀行
北洋銀行
青森銀行
みちのく銀行
岩手銀行
東北銀行
七十七銀行
仙台銀行
秋田銀行
山形銀行
東邦銀行(福島)

関東地方の地方銀行対応状況

関東エリアは特に地方銀行の数が多く、ほぼすべての主要銀行が対応しています。

  • 横浜銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○(API連携対応)
  • 千葉銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 常陽銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 群馬銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 武蔵野銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 千葉興業銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 東京スター銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 栃木銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 足利銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
地方銀行の口座連携設定画面
横浜銀行との連携設定の例(freee会計の管理画面)

中部・北陸地方の地方銀行対応状況

銀行名 freee マネーフォワード 弥生
静岡銀行
スルガ銀行
清水銀行
大垣共立銀行
十六銀行
三十三銀行(旧三重銀行)
百五銀行
北陸銀行
富山銀行
北國銀行
福井銀行

関西・近畿地方の地方銀行対応状況

大阪・京都・兵庫など関西エリアの主要地方銀行も幅広く対応しています。

  • 京都銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 滋賀銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 関西みらい銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 池田泉州銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 南都銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 紀陽銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 但馬銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○

中国・四国地方の地方銀行対応状況

銀行名 freee マネーフォワード 弥生
中国銀行
広島銀行
山口銀行
阿波銀行
百十四銀行
伊予銀行
四国銀行

九州・沖縄地方の地方銀行対応状況

  • 福岡銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○(API連携対応)
  • 西日本シティ銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 北九州銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 佐賀銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 十八親和銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 肥後銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 大分銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 宮崎銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 鹿児島銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 琉球銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
  • 沖縄銀行:freee ○、マネーフォワード ○、弥生 ○
ポイント: 地方銀行の多くは3社すべてで対応していますが、スクレイピング方式が中心です。銀行のシステム更新時に一時的に連携が停止することがあるため、複数の会計ソフトで無料トライアルを試してから決めるのがおすすめです。

信用金庫・信用組合の対応状況を徹底調査

地域密着型の金融機関である信用金庫や信用組合を利用している個人事業主の方も多いでしょう。信用金庫については、主要3社の会計ソフトでカバー率が大きく異なります。

信用金庫の店舗外観
地域に根ざした信用金庫も会計ソフトと連携可能

信用金庫の対応状況比較

全国に約250ある信用金庫のうち、主要な信用金庫の対応状況を調査しました。

信用金庫名 freee マネーフォワード 弥生 エリア
城南信用金庫 東京
西武信用金庫 東京
朝日信用金庫 東京
東京東信用金庫 東京
さわやか信用金庫 東京
川崎信用金庫 神奈川
横浜信用金庫 神奈川
京都信用金庫 京都
京都中央信用金庫 京都
大阪信用金庫 大阪
尼崎信用金庫 兵庫
広島信用金庫