freeeとマネーフォワードの法人プラン比較|決算書作成機能の違い


法人向けのクラウド会計ソフトを導入する際、freeeとマネーフォワードクラウド会計のどちらを選ぶべきか迷っている経営者や経理担当者は多いでしょう。どちらも法人プランを提供していますが、決算書作成機能や料金体系、対応できる業務範囲には大きな違いがあります。特に初めて法人向け会計ソフトを導入する場合、機能の違いを理解せずに契約すると「必要な機能が使えない」「思った以上にコストがかかった」といった失敗につながりかねません。

この記事では、freeeとマネーフォワードの法人プランを徹底比較し、決算書作成機能の違い、料金プラン、操作性、どんな企業に向いているかを具体的に解説します。会計屋.comでは、実際の利用者の声や税理士の視点も交えながら、あなたの会社に最適な会計ソフトを選ぶための情報を提供します。

法人会計ソフトの選択は、経理業務の効率化だけでなく、決算書の品質や税務申告のスムーズさにも直結する重要な意思決定です。この記事を読めば、自社のニーズに合った会計ソフトを自信を持って選べるようになるでしょう。

freeeとマネーフォワード法人プランの基本比較

まずは、freeeとマネーフォワードクラウド会計の法人プランの基本スペックを比較表で確認しましょう。両者は同じクラウド会計ソフトのカテゴリーに属しますが、設計思想や対象ユーザーが異なります。

比較項目 freee法人プラン マネーフォワードクラウド会計
最安プラン月額料金(年払い) 2,948円〜 2,980円〜
記帳方法 自動仕訳中心(AI学習) 従来型入力+自動仕訳
決算書作成 ◯(自動作成) ◯(自動作成)
法人税申告書対応 別サービス(freee申告)が必要 マネーフォワードクラウド申告で対応
連携可能金融機関数 3,600以上 2,400以上
税理士との共有 ◯(プランによる) ◯(無料)
複数ユーザー利用 3名〜(プランによる) 無制限(スモールビジネス以上)
freeeとマネーフォワードの法人プラン比較ダッシュボード画面
両社の管理画面レイアウトの違い(左:freee、右:マネーフォワード

freeeの特徴:会計知識がなくても使える設計

freeeの法人プランは、簿記知識がない経営者でも使えることを最優先に設計されています。「借方・貸方」といった専門用語を使わず、「◯◯にお金を使った」「△△からお金が入った」という日常の言葉で入力できるインターフェースが特徴です。

  • 銀行口座やクレジットカードと自動連携し、取引を自動で取り込み
  • AIが過去の仕訳パターンを学習し、自動で勘定科目を推測
  • スマホアプリでレシート撮影すれば自動で経費計上
  • 質問に答えていくだけで決算書が完成する「決算ナビ」機能
ポイント: freeeは「経理の専門家がいない小規模法人」や「経営者自身が会計入力する会社」に最適です。自動化とシンプルさを重視する企業におすすめできます。

マネーフォワードの特徴:会計事務所との連携重視

マネーフォワードクラウド会計は、従来の会計ソフトの使い勝手を残しつつクラウド化したサービスです。税理士や経理経験者にとって馴染みのある複式簿記の画面構成で、正確な記帳を重視する企業に支持されています。

  • 従来型の仕訳入力画面と自動仕訳の両方に対応
  • 部門別管理や取引先別管理など詳細な管理会計機能
  • 税理士との無料共有機能(どのプランでも利用可能)
  • 他のマネーフォワードクラウドシリーズ(給与、請求書等)との統合
ポイント: マネーフォワードは「税理士と連携して会計処理を行う企業」や「経理担当者が複式簿記を理解している企業」に向いています。正確性と拡張性を求める企業におすすめです。

決算書作成機能の詳細比較

法人会計ソフトの最も重要な機能の一つが決算書の自動作成機能です。どちらのソフトも決算書を自動生成できますが、そのアプローチや使いやすさには違いがあります。

freeeの決算書作成機能

freeeでは「決算」メニューから「決算ナビ」という機能を使って決算書を作成します。この機能は、会計知識がない人でも決算処理ができるように設計された独自のシステムです。

STEP 1: 決算整理事項のチェック(減価償却費の自動計算、前払費用・未払費用の確認など)
STEP 2: 質問形式で決算仕訳の入力(「期末在庫はありますか?」「社長への貸付金はありますか?」など)
STEP 3: 決算書(貸借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書・個別注記表)の自動生成
STEP 4: 勘定科目内訳書の作成(販売費及び一般管理費、売上高の内訳など)

freeeの決算書作成機能の最大の特徴は、「何を入力すべきか」をソフト側がガイドしてくれる点です。決算整理の漏れをチェックリスト形式で確認でき、初めての決算でも手順に従えば完了できます。

freeeの決算ナビ画面と質問形式の入力インターフェース
freeeの決算ナビは質問に答えていくだけで決算書が完成する

マネーフォワードの決算書作成機能

マネーフォワードクラウド会計では、日々の仕訳入力が正確であれば、決算書は自動的に完成します。従来の会計ソフトと同様、決算整理仕訳を手動で入力する必要がありますが、その分、細かい調整がしやすい設計です。

  • 減価償却費の自動計算: 固定資産台帳に登録すれば自動で減価償却仕訳を生成
  • 決算整理仕訳のテンプレート: よく使う決算仕訳はテンプレート登録可能
  • 決算書の表示形式: 中小企業会計指針、会社計算規則など複数の形式に対応
  • 比較分析機能: 前期比較、予算実績比較などの分析レポートも自動生成

マネーフォワードは、経理担当者が決算処理を理解している前提での設計です。自由度が高い反面、会計知識がないと「何をすべきか」が分かりにくい面があります。

注意: マネーフォワードでは、決算書作成は自動ですが、決算整理仕訳(減価償却、棚卸資産、前払費用・未払費用など)は自分で判断して入力する必要があります。会計の基礎知識がない場合は、税理士のサポートが必須です。

▲ 法人決算書の作成手順と両ソフトの違いを解説

決算書の種類と出力形式の比較


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