法人向けの弥生会計には「スタンダード」と「プロフェッショナル」の2つのプランがあり、価格差は約2倍。しかし機能や対応範囲の違いを正確に理解せずに選ぶと、「必要な機能が使えない」「無駄に高いプランを契約してしまった」という失敗につながります。会計ソフトは一度導入すると変更が難しいため、初期の選択が非常に重要です。
本記事では、弥生会計の法人向けプランについて、料金・機能・サポート体制の違いを徹底比較。「どちらのプランを選ぶべきか」の判断基準を、経理実務の観点から分かりやすく解説します。
会計屋.comでは、法人経営者や経理担当者が最適な会計ソフトを選べるよう、実務に即した情報をお届けしています。
弥生会計の法人向けプラン全体像
弥生会計は日本国内で最も歴史があり、シェアNo.1を誇る会計ソフトです。法人向けには大きく分けて「弥生会計オンライン(クラウド版)」と「弥生会計デスクトップ版(インストール型)」の2種類があり、それぞれにスタンダードとプロフェッショナルのプランが用意されています。
クラウド版とデスクトップ版の違い
まず理解しておくべきは、弥生会計の提供形態による違いです。
| 項目 | クラウド版 | デスクトップ版 |
|---|---|---|
| インストール | 不要(ブラウザで利用) | 必要(Windowsのみ) |
| 利用場所 | どこからでもアクセス可能 | インストールしたPC限定 |
| データバックアップ | 自動 | 手動で必要 |
| 法改正対応 | 自動アップデート | 年1回程度の更新作業が必要 |
| 処理速度 | インターネット環境に依存 | 高速(PC性能に依存) |
| 料金体系 | 月額・年額のサブスク | 買い切り+保守契約 |
近年はクラウド版の利用が増えていますが、大量のデータを扱う企業や処理速度を重視する場合はデスクトップ版が選ばれることもあります。本記事では主にクラウド版の「スタンダード」と「プロフェッショナル」の比較を中心に解説しますが、デスクトップ版にも同様のプラン区分があります。
料金比較:スタンダード vs プロフェッショナル
まず最も気になる料金体系について詳しく見ていきましょう。
弥生会計オンライン(クラウド版)の料金
| プラン | 年額(税抜) | 月額換算 | 初年度特典 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 26,000円 | 約2,167円 | 13,000円(半額) |
| プロフェッショナル | 52,000円 | 約4,333円 | 26,000円(半額) |
価格差は年額で26,000円。プロフェッショナルはスタンダードのちょうど2倍の料金設定です。初年度は半額キャンペーンが適用されることが多いため、導入初年度のコスト負担は軽減されます。
弥生会計デスクトップ版の料金
| プラン | 製品価格(税抜) | あんしん保守サポート年額 |
|---|---|---|
| スタンダード | 40,000円 | 30,000円 |
| プロフェッショナル | 60,000円 | 43,200円 |
デスクトップ版は初期購入費用に加えて、保守サポート契約(年額)が必要です。保守契約がないと法改正への対応やサポートが受けられないため、実質的にランニングコストがかかる点に注意が必要です。
機能比較:スタンダードとプロフェッショナルの決定的な違い
料金が2倍になるプロフェッショナルですが、どのような機能が追加されるのでしょうか。主要な機能差を詳しく見ていきます。
基本機能の比較
| 機能 | スタンダード | プロフェッショナル |
|---|---|---|
| 仕訳入力 | ◯ | ◯ |
| 帳簿・試算表作成 | ◯ | ◯ |
| 決算書作成 | ◯ | ◯ |
| 電子申告(e-Tax・eLTAX) | ◯ | ◯ |
| 部門管理 | × | ◯ |
| 経営分析機能 | 基本のみ | 詳細分析可能 |
| 予算管理 | × | ◯ |
