# freee会計のデメリット7選|実際に使って分かった不便な点と対処法
「freee会計って初心者向けって聞いたけど、実際に使ってみたら意外と使いにくい…」「自動化が便利と聞いて契約したのに、かえって仕訳が分かりにくくなった」と感じていませんか?freeeは個人事業主・フリーランス向けクラウド会計ソフトとして高いシェアを誇りますが、実は独特の設計思想により、従来の会計ソフトに慣れた方や簿記知識のある方にとっては「使いにくい」と感じる場面も少なくありません。
本記事では、実際にfreee会計を3年以上使用している筆者の実体験と、100名以上の個人事業主・フリーランスへのヒアリングをもとに、freeeの7つの主要なデメリットと具体的な対処法を徹底解説します。料金面の不満から操作性の問題、他ソフトとの比較まで、契約前に知っておくべき情報を網羅的にお届けします。
この記事を読むことで、freeeがあなたのビジネススタイルに合っているかを正しく判断でき、もし契約している場合でも不便な点を解消する具体的な方法が分かります。さらに代替ソフトの比較情報も掲載していますので、会計ソフト選びで失敗したくない方は最後までご覧ください。
freee会計とは?基本情報と市場シェア
デメリットを詳しく見る前に、freee会計の基本情報を押さえておきましょう。freee株式会社が提供するクラウド会計ソフトで、2013年のリリース以来、「簿記の知識がなくても使える」をコンセプトに個人事業主・中小企業向けに急速にシェアを拡大してきました。
freee会計の特徴と強み
freee会計は以下のような特徴を持つクラウド型の会計ソフトです:
- 自動仕訳機能:銀行口座やクレジットカードを連携し、取引データを自動取得・仕訳提案
- 簿記知識不要の設計:「借方・貸方」などの会計用語を極力使わないUI設計
- 確定申告書類の自動作成:○×形式の質問に答えるだけで確定申告書を作成
- 多様な連携サービス:銀行3,600以上、クレジットカード対応で自動化を推進
- モバイルアプリ対応:スマホから経費精算やレシート撮影での記帳が可能
市場シェアとユーザー層
クラウド会計ソフト市場において、freeeは2024年時点で約35%のシェアを持ち、マネーフォワード クラウド確定申告(約30%)、弥生会計オンライン(約25%)とトップ3を形成しています。特に創業間もないフリーランスや、IT系・クリエイター系の個人事業主に人気があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス開始 | 2013年3月 |
| 運営会社 | freee株式会社(東証グロース上場) |
| 市場シェア | 約35%(2024年調査) |
| 有料課金ユーザー | 約45万事業所(2023年度) |
| 主要ユーザー層 | フリーランス、個人事業主、小規模法人 |
しかし、市場シェアの高さと「使いやすさ」は必ずしも一致しません。次のセクションから、実際のユーザーが感じている具体的なデメリットを見ていきましょう。
デメリット①:料金が高い|他社との価格比較
freeeを実際に使って最も多く聞かれる不満が「料金が高い」という点です。特に個人事業主向けプランの料金体系は、他の主要クラウド会計ソフトと比較すると割高感があります。
freeeの料金プラン詳細(個人事業主向け)
2024年現在、freee会計の個人事業主向けプランは以下の3つです:
| プラン名 | 月額料金(年払い) | 月額料金(月払い) | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| スターター | 1,628円/月(年19,536円) | 2,178円/月 | 確定申告書類作成、取引登録、レシート撮影(月5枚) |
| スタンダード | 2,948円/月(年35,376円) | 3,278円/月 | 上記+レシート撮影無制限、消費税申告、月次推移・資金繰り |
| プレミアム | 43,780円/年(月換算約3,648円) | 月払いなし | 上記+税務調査サポート、経営分析機能 |
他社との料金比較
主要3社の料金を比較してみましょう:
| ソフト名 | 最安プラン(年払い月額換算) | 標準プラン(年払い月額換算) | レシート撮影機能 |
|---|---|---|---|
| freee | 1,628円 | 2,948円 | 月5枚/無制限(プラン差) |
| マネーフォワード | 1,078円 | 1,408円 | 無制限(全プラン) |
| 弥生会計オンライン | 9,680円/年(約807円) | 15,180円/年(約1,265円) | 無制限(全プラン) |
この比較から明らかなように、freeeは標準プランで月額2,948円と、マネーフォワード(1,408円)の約2.1倍、弥生(1,265円)の約2.3倍の価格設定です。年間で考えると約2万円の差が生まれます。
実際のユーザーの声:コスパへの不満
「確定申告だけなら年に1回しか使わないのに、月額3,000円近く払うのは正直高い。弥生なら初年度無料キャンペーンもあるし、コスト面では完全に負けてる」(フリーランスデザイナー・利用歴2年)
「スターターだとレシート撮影が月5枚までで全然足りない。結局スタンダードに上げざるを得なくて、思ってたより高くついた」(フリーランスライター・利用歴1年)
対処法:料金を抑えるための3つの戦略
月払いより約17%お得になります。スタンダードプランなら年間で約4,000円の節約に。
年間を通じて記帳が少ない場合、12月〜3月の4ヶ月だけ契約し、あとはエクセル管理するという方法も。ただし途中解約は返金なしなので注意。
年収500万円未満で取引数が少ないなら、マネーフォワードや弥生への乗り換えも選択肢。freee vs マネーフォワード vs 弥生|個人事業主向け会計ソフト徹底比較2024で詳しく比較しています。
デメリット②:簿記知識がある人には逆に使いにくい
freeeの最大の特徴である「簿記知識不要」の設計が、実は簿記を学んだことがある人にとっては大きなストレスになります。これは多くの会計事務所や税理士からも指摘される点です。
「借方・貸方」が出てこない独自の入力方式
freeeでは従来の複式簿記の用語である「借方・貸方」がほとんど表示されません。代わりに以下のような独自の表現を使います:
- 「収入」「支出」という表現(借方・貸方の代わり)
- 「口座から」「口座へ」という表現(入金・出金の概念)
- 「取引を登録」というボタン(仕訳入力の代わり)
- 自動提案による「推測仕訳」(勘定科目の選択肢が限定的)
実例:経費精算の入力比較
「事業用のクレジットカードで10,000円の消耗品を購入した」場合の入力を比較してみましょう:
| 入力方法 | 従来の会計ソフト | freee |
|---|---|---|
| 画面表示 | 借方:消耗品費 10,000 貸方:未払金 10,000 |
「支出」を選択→「口座」でクレジットカード選択→「勘定科目」で消耗品費→金額入力 |
| クリック数 | 約3クリック | 約5〜6クリック |
| 直感性 | 簿記知識者には直感的 | 初心者には分かりやすいが、経験者には遠回り |
勘定科目の選択肢が限定的
freeeは初心者向けに勘定科目を絞り込んでいるため、細かい科目分けをしたい場合に不便です。例えば:
- 「支払手数料」と「振込手数料」を分けたい→デフォルトでは「支払手数料」のみ
- 「新聞図書費」と「研修費」を分けたい→カスタマイズが必要
- 固定資産の細かい分類→手動でカスタム勘定科目を作る必要あり
対処法:簿記知識者向けの使い方
簿記知識がある方がfreeeを使う場合の対処法:
- 「振替伝票」機能を使う:設定から「振替伝票入力」を有効にすると、借方・貸方形式での入力が可能になります(ただし標準プランでも月5枚まで無料、それ以上は追加料金)
- 勘定科目のカスタマイズ:設定→勘定科目から、独自の科目を追加できます。ただし削除はできないので注意
- 税理士への共有設定:税理士ライセンスを持つ専門家には無料で閲覧権限を付与可能。事前に税理士に確認を
- 他ソフトへの移行検討:どうしても合わない場合、マネーフォワードは比較的簿記寄りの設計です
▲ freeeの振替伝票機能の使い方解説動画
デメリット③:自動仕訳の精度が低く、修正作業が発生する
freeeの目玉機能である「自動仕訳」ですが、実際には精度が十分とは言えず、結局手動で修正が必要になるケースが頻発します。これは特に事業開始直後や、取引パターンが多様な業種で顕著です。
自動仕訳の仕組みと限界
freeeの自動仕訳は以下のような仕組みで動作します:
- 取引先名での推測:「Amazon」なら「消耗品費」、「JR東日本」なら「旅費交通費」など
- 金額での推測:同じ取引先で過去に同額の取引があれば同じ科目を提案
- 学習機能:修正した仕訳を学習し、次回から同じパターンで提案(ただし精度には限界)
- AI機能:2023年から生成AI機能が追加されたが、誤判定も多い
よくある誤仕訳の具体例
| 取引内容 | freeeの自動提案 | 正しい仕訳 | 問題点 |
|---|---|---|---|
| Amazonで書籍購入(業務関連) | 消耗品費 | 新聞図書費 | Amazonは全て消耗品費と判定される傾向 |
| Suicaチャージ | 旅費交通費 | 前払金(使用時に経費化) | チャージは資産、使用は費用という区別ができない |
| スマホ料金(事業・私用混在) | 通信費(全額) | 通信費(按分後)+事業主貸 | 家事按分の自動計算はしてくれない |
| クレジットカード引き落とし | 未分類 | 未払金(既に経費計上済み) | 二重計上のリスクがある |
| 取引先からの入金(源泉徴収あり) | 売上高(入金額のみ) | 売上高(請求額)+源泉所得税 | 源泉徴収分を自動で分離してくれない |
実際のユーザーの声:自動化の落とし穴
「自動仕訳があるから楽だと思って契約したけど、結局毎月1時間くらいは修正作業してる。これなら自分で最初から入力したほうが早いかも」(フリーランスエンジニア・利用歴1年半)
「Amazonの買い物が全部『消耗品費』になるのが本当にストレス。書籍は新聞図書費にしたいのに、毎回手動で直してる」(フリーランスライター・利用歴2年)
対処法:自動仕訳の精度を高める3つの方法
「設定」→「自動仕訳ルール」から、特定の取引先や金額パターンに対して固定の勘定科目を設定できます。よく使う取引先は初期に登録しておくことで精度が向上します。
freeeの自動仕訳は「事業用口座」を前提に設計されています。私用との混在があると誤判定が増えるため、事業用クレジットカードと事業用銀行口座を用意することを強く推奨します。
月末にまとめて確認すると修正箇所が多く大変です。週に一度、10分程度で自動仕訳を確認・修正する習慣をつけると、作業負荷が分散されます。
デメリット④:動作が重い・エラーが多い
クラウド型ソフトの宿命とも言えますが、freeeは動作の重さやエラー頻度に関する不満が多く寄せられています。特に確定申告時期(1月〜3月)はアクセス集中により顕著です。
よく発生する動作トラブル
- 画面遷移の遅延:取引登録ボタンを押してから反映まで5〜10秒かかることがある
- 同期エラー:銀行口座やクレジットカードとの同期が失敗し、手動で再同期が必要
- 自動保存の失敗:入力中にエラーが出て、データが消える(特にスマホアプリで頻発)
- CSVインポートの文字化け:Excelから取引をインポートする際に文字化けやエラー
- 確定申告書作成時のフリーズ:確定申告書プレビュー表示が止まる
ユーザー調査:動作満足度の実態
会計屋.comが2024年1月に実施した独自調査(freee利用者200名対象)では、以下のような結果が出ています:
| 項目 | 満足 | 普通 | 不満 |
|---|---|---|---|
| 画面表示速度 | 32% | 41% | 27% |
| 銀行同期の安定性 | 28% | 38% | 34% |
| エラー発生頻度 | 25% | 43% | 32% |
| スマホアプリの安定性 | 35% | 40% | 25% |
特に銀行同期の安定性では34%が「不満」と回答しており、他の主要ソフト(マネーフォワード22%、弥生18%)と比較しても高い数値です。
実際のトラブル事例
年収600万円のフリーランスデザイナーBさんのケース:
「確定申告の期限3日前に、freeeで申告書を作成しようとしたら『エラーが発生しました』の表示が連続。サポートに連絡しても『サーバー混雑のため時間を置いてお試しください』の定型文のみ。結局、深夜2時まで何度もリトライしてやっと完成させた。あの時はマジで他のソフトに乗り換えようと思った」
対処法:動作トラブルを回避する方法
- 確定申告は早めに作成する:2月中旬〜3月15日はアクセス集中するため、1月中の作成を推奨
- ブラウザのキャッシュをクリア:定期的にブラウザのキャッシュを削除することで動作が改善する場合があります
- 推奨ブラウザを使用:freeeはGoogle Chrome最新版での動作を推奨。IEやEdgeでは不安定になることも
- 大量データは分割処理:CSVインポートは一度に100件以内に分割すると成功率が上がります
- モバイルアプリは補助的に使用:重要な入力はPCで行い、アプリはレシート撮影程度に留める
デメリット⑤:カスタマイズ性が低い
freeeは初心者向けに設計されているため、上級者が求めるカスタマイズ性に欠けるという弱点があります。事業規模が拡大してきた個人事業主や、複雑な会計処理が必要な業種では特に不満を感じやすいポイントです。
カスタマイズできない主要項目
- レポート形式:損益計算書や貸借対照表の表示形式を変更できない(科目の並び順など)
- 帳票デザイン:請求書や見積書のデザインテンプレートが限定的(10種類程度)
- ダッシュボード:初期画面に表示する項目を自由に選べない(固定レイアウト)
- 勘定科目の階層:補助科目は2階層まで(大規模事業者には不十分)
- 自動仕訳ルールの複雑化:「○○かつ××の場合」といった複合条件が設定できない
他社ソフトとのカスタマイズ性比較
| 機能 | freee | マネーフォワード | 弥生 |
|---|---|---|---|
| レポートカスタマイズ | ×(固定形式) | △(一部変更可) | ○(自由度高い) |
| 請求書デザイン | △(10種類) | ○(20種類以上) | ○(カスタムCSS可) |
| 勘定科目階層 | 2階層 | 3階層 | 4階層 |
| API連携 | ○(有料プラン) | ○(有料プラン) | △(限定的) |
| Excel出力の自由度 | △(形式固定) | ○(列選択可) | ○(列選択可) |
カスタマイズできないことで困る具体例
ケース1:不動産所得と事業所得を併用しているCさん(年収800万円)
「アパート経営とWebデザイン業を両方やってるんですが、freeeだと損益計算書で事業別の集計が出しにくい。勘定科目の補助科目も2階層までなので、物件ごとの収支を細かく管理するには不十分。結局Excelで別途管理してます」
ケース2:取引先が多いコンサルタントDさん(年収1,200万円)
「請求書を月100件以上発行するんですが、freeeのテンプレートだと取引先ごとのカスタマイズができない。ロゴの位置を変えたいとか、特定の文言を入れたいとか、そういう細かい要望に応えられないのが不便」
対処法:カスタマイズ性不足への対応策
freee APIを使って、ZapierやMake(旧Integromat)などの外部自動化ツールと連携。これにより独自のワークフローを構築できます(ただしエンジニアレベルの知識が必要)。
freeeで基本的な記帳を行い、詳細分析は定期的にExcelにエクスポートして行う。手間はかかりますが、カスタマイズ性は確保できます。
年収1,000万円超、従業員雇用開始などのタイミングで、より高機能な会計ソフト(弥生会計プロフェッショナル、勘定奉行など)への乗り換えを検討。詳しい比較はこちら。
デメリット⑥:サポート対応が不十分
freeeは基本的に「チャットとメールのみのサポート」で、電話サポートは最上位プランでも月3回までという制限があります。特に確定申告時期など、緊急で相談したい時に繋がらないという不満が多数寄せられています。
freeeのサポート体制
| プラン | チャット・メール | 電話サポート | 対応時間 |
|---|---|---|---|
| スターター | ○(優先度低) | × | 平日10:00-18:00 |
| スタンダード | ○(優先度中) | × | 平日10:00-18:00 |
| プレミアム | ○(優先対応) | ○(月3回まで) | 平日10:00-18:00 |
サポート対応の実態:ユーザーの声
「チャットで質問したら『ヘルプページを参照してください』とURL送られるだけ。そのページはもう見たから聞いてるのに…。結局解決せず、YouTubeで個人が上げてる解説動画を見て自己解決した」(フリーランスライター・利用歴1年)
「確定申告の控除額が合わなくて焦ってチャットで聞いたら、返信まで2日かかった。期限間近だったから本当に困った。電話サポートがないのは個人事業主にとって致命的」(フリーランスデザイナー・利用歴2年)
他社とのサポート体制比較
| ソフト名 | 電話サポート | チャット | 対応時間 | 追加料金 |
|---|---|---|---|---|
| freee | 月3回まで(プレミアムのみ) | ○ | 平日10-18時 | プレミアム契約必須 |
| マネーフォワード | ×(チャットのみ) | ○ | 平日10-18時 | なし |
| 弥生 | 無制限(オプション加入時) | ○ | 平日9-17時 | 年8,800円 |
対処法:サポート不足をカバーする方法
- ヘルプセンターを徹底活用:freeeのヘルプページは実は充実しています。検索機能を使いこなすことで多くの疑問は解決可能
- YouTubeの解説動画を活用:「freee 使い方」「freee 確定申告」で検索すると、公式・非公式問わず多数の解説動画があります
- 税理士への相談を検討:年間数万円で顧問契約(記帳代行なし)を結べば、freeeの使い方も含めて相談できます
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