中小企業向け会計ソフトのシェアランキング2025|導入社数と満足度調査


# 中小企業向け会計ソフトのシェアランキング2025|導入社数と満足度調査

「会計ソフトのシェアってどこが一番多いの?」「実際に多くの企業が使っているソフトを選びたい」そう考えている個人事業主や中小企業の経営者の方は多いのではないでしょうか。会計ソフトは毎日使うツールだけに、シェアや導入実績は安心材料として非常に重要です。この記事では、2025年最新の会計ソフトシェアランキングを、導入社数・クラウド会計の市場動向・満足度調査まで徹底的に解説します。freee・マネーフォワード・弥生会計など主要ソフトの最新データに基づき、あなたのビジネスに最適な会計ソフト選びをサポートします。読み終える頃には、市場で実際に選ばれているソフトの実態と、自社に合った選択基準が明確になるはずです。

会計ソフトのシェア率を示す円グラフと主要3社のロゴ
2025年最新の会計ソフトシェア状況(クラウド・インストール型含む)

会計ソフト市場の全体像|2025年の最新トレンド

会計ソフト市場は近年、クラウド化の波により大きく変化しています。2025年現在、日本国内の会計ソフト市場規模は約1,200億円に達し、そのうちクラウド会計ソフトが占める割合は約45%まで拡大しました。従来のインストール型からクラウド型への移行が加速している状況です。

クラウド会計とインストール型の市場シェア推移

MM総研の調査によると、2020年時点ではクラウド会計ソフトのシェアは約28%でしたが、わずか5年で17ポイント増加しています。特に個人事業主・フリーランス層では、クラウド会計の導入率が60%を超え、若年層ほどクラウドファーストの傾向が顕著です。

ポイント: 2025年現在、個人事業主の新規導入では約75%がクラウド会計を選択しています。銀行口座やクレジットカードとの自動連携機能が大きな決め手となっています。
年度 クラウド会計シェア インストール型シェア 主なトレンド
2020年 28% 72% コロナ禍でリモート対応需要増
2022年 36% 64% 電子帳簿保存法改正で注目
2024年 42% 58% インボイス制度対応で買い替え増
2025年 45% 55% AI機能搭載ソフトが台頭

中小企業・個人事業主の導入状況

中小企業庁の調査では、従業員数50名以下の中小企業における何らかの会計ソフト導入率は87%に達しています。残り13%は依然として手書き帳簿やExcelでの管理を続けていますが、電子帳簿保存法の義務化やインボイス制度により、この割合も年々減少しています。

  • 従業員1〜5名: クラウド会計導入率68%(freee・マネーフォワードが人気)
  • 従業員6〜20名: クラウド会計導入率52%(弥生会計オンライン・勘定奉行クラウドが増加)
  • 従業員21〜50名: クラウド会計導入率41%(インストール型との併用も多い)
  • 個人事業主・フリーランス: クラウド会計導入率61%(確定申告機能重視)
企業規模別の会計ソフト導入率を示す棒グラフ
従業員数別にみる会計ソフト導入率(2025年調査)

業種別の会計ソフト選択傾向

業種によっても選ばれる会計ソフトには特徴があります。IT・Web系のフリーランスはクラウド会計を圧倒的に支持する一方、製造業や建設業では依然としてインストール型の弥生会計や勘定奉行の人気が高い傾向です。

業種別トレンド: 飲食業では「レジシステムとの連携」、EC事業者では「ネットショップとの自動連携」が重視され、それぞれに特化した会計ソフトやプランが選ばれています。

会計ソフトシェアランキングTOP5【2025年最新版】

ここでは、MM総研・BCN・各社発表データを総合して算出した2025年最新の会計ソフトシェアランキングをご紹介します。クラウド型とインストール型を合算した総合ランキングと、クラウド会計に限定したランキングの両方を掲載します。

総合シェアランキング(クラウド+インストール型)

順位 会計ソフト名 シェア率 導入事業所数(推計) 特徴
1位 弥生シリーズ 56.7% 約170万事業所 圧倒的な知名度と実績。インストール型が強い
2位 freee会計 17.8% 約53万事業所 クラウド会計のパイオニア。自動化に強み
3位 マネーフォワード クラウド会計 11.2% 約33万事業所 会計事務所との連携機能が充実
4位 勘定奉行シリーズ 7.3% 約22万事業所 中堅企業に強い。給与・販売管理との連携
5位 ソリマチ会計王 3.5% 約10万事業所 中小企業向けインストール型の定番

弥生シリーズが全体の半数以上のシェアを獲得し、圧倒的な首位を維持しています。これは「弥生会計(インストール型)」「やよいの青色申告オンライン」「弥生会計オンライン」などを合算した数値です。特に個人事業主向けの「やよいの青色申告」シリーズは30年以上の歴史があり、税理士からの推薦も多いことが強みとなっています。

注目ポイント: 弥生シリーズは2024年度に約12万事業所の新規導入があり、そのうち約65%がクラウド版(やよいの青色申告オンライン・弥生会計オンライン)を選択しています。老舗ブランドのクラウドシフトが進んでいる証拠です。
会計ソフトシェアランキングTOP5の割合を示す円グラフ
2025年 会計ソフト総合シェア率(全形態含む)

クラウド会計ソフト限定シェアランキング

クラウド会計に限定すると、順位は大きく変動します。freee会計とマネーフォワード クラウド会計が激しく競い合っている状況です。

順位 クラウド会計ソフト名 シェア率 有料課金ユーザー数 対象ユーザー層
1位 freee会計 39.6% 約53万 個人〜中小企業(特に若年層)
2位 マネーフォワード クラウド会計 25.0% 約33万 個人〜中小企業(税理士顧問あり)
3位 弥生オンラインシリーズ 21.5% 約28万 個人事業主(弥生ブランド信頼層)
4位 勘定奉行クラウド 7.8% 約10万 中堅企業(既存奉行ユーザー)
5位 ネットde会計 3.2% 約4万 小規模法人

クラウド会計では、freee会計が約40%のシェアを獲得してトップを走っています。2013年のサービス開始以来、「簿記の知識がなくても使える」というコンセプトで、会計初心者のフリーランスや起業家から圧倒的な支持を得ています。

マネーフォワード クラウド会計は、税理士事務所との連携機能が評価され、「顧問税理士がいる事業者」からの導入が多い傾向です。会計事務所の推薦率ではfreeeとほぼ互角の状況となっています。

▲ クラウド会計ソフトの選び方と主要3社の比較解説

シェア率から見る市場の特徴

会計ソフト市場全体では、上位5社で約96%のシェアを占める寡占状態です。特に弥生・freee・マネーフォワードの3強が全体の約85%を占めており、実質的にこの3社から選ぶユーザーが大多数となっています。

  • 弥生の強み: 30年以上の実績と知名度、全国の家電量販店での販売網、税理士との太いパイプ
  • freeeの強み: 使いやすいUI/UX、自動化機能、スマホアプリの完成度、スタートアップ企業との親和性
  • マネーフォワードの強み: 家計簿アプリで培ったデータ連携技術、給与・経費精算など周辺サービスの充実

詳しい比較については、freee vs マネーフォワード vs 弥生|個人事業主向け会計ソフト徹底比較2024の記事で解説していますので、あわせてご参照ください。

導入社数ランキング|実際に選ばれているソフトは?

シェア率だけでなく、実際の導入社数(事業所数)を見ることで、より具体的な市場の実態が把握できます。ここでは各社が公式発表している最新の導入実績データをまとめました。

主要会計ソフトの導入社数一覧

会計ソフト名 導入事業所数 発表時期 前年比成長率 備考
弥生シリーズ合計 約170万 2024年12月 +3.2% インストール型+クラウド版合計
└ やよいの青色申告シリーズ 約95万 2024年12月 +5.8% 個人事業主向け(オンライン版急増)
└ 弥生会計シリーズ 約75万 2024年12月 +1.5% 法人向け(インストール型が主流)
freee会計 約53万 2024年10月 +18.7% 有料課金ユーザー数(クラウドのみ)
マネーフォワード クラウド会計 約33万 2024年11月 +22.3% 有料課金ユーザー数(クラウドのみ)
勘定奉行シリーズ 約22万 2024年9月 +2.1% インストール型+クラウド版合計
ソリマチ会計王 約10万 2024年8月 -1.5% インストール型中心(減少傾向)
成長率に注目: クラウド会計ソフトのfreeeとマネーフォワードは年間20%前後の高成長を続けています。一方、インストール型中心のソフトは横ばいまたは微減の傾向です。市場のクラウドシフトが数字にも明確に表れています。
主要会計ソフトの導入事業所数の推移グラフ(2020-2025年)
過去5年間の導入事業所数推移(主要5社)

累計登録ユーザー数との違いに注意

会計ソフト各社が発表する数字には「累計登録ユーザー数」と「有料課金ユーザー数」の2種類があり、両者には大きな差があります。特にクラウド会計では無料プランの登録者も多いため、実際の導入数を把握するには「有料課金ユーザー数」を見ることが重要です。

  • freee: 累計登録ユーザー約130万、うち有料課金約53万(課金率約41%)
  • マネーフォワード: 累計登録ユーザー約80万、うち有料課金約33万(課金率約41%)
  • 弥生オンライン: 累計登録ユーザー約45万、うち有料課金約28万(課金率約62%)

弥生オンラインは無料プランが1年限定のため課金率が高く、freeeとマネーフォワードは無料プランでも一定の機能が使えるため登録者が多い傾向にあります。

税理士事務所経由の導入数

会計ソフトの導入経路として、税理士・会計事務所の推薦は非常に大きな影響力を持っています。日本税理士会連合会の調査によると、顧問税理士がいる事業者の約68%が「税理士の推薦でソフトを選んだ」と回答しています。

会計ソフト 税理士推薦率 税理士事務所連携数 税理士向け特典
弥生シリーズ 42% 約8,500事務所 PAP会員制度(顧問先割引)
マネーフォワード 28% 約6,200事務所 税理士無料プラン、顧問先割引
freee 25% 約5,800事務所 認定アドバイザー制度、事務所無料
勘定奉行 18% 約3,100事務所 OMSSパートナー制度

弥生は税理士との歴史的な関係が深く、PAP(弥生プロフェッショナルアドバイザープログラム)会員の税理士事務所は全国で8,500以上に及びます。一方、クラウド会計のfreeeとマネーフォワードも急速に税理士事務所との連携を強化しており、若手税理士を中心に推薦率が上昇しています。

満足度調査から見る会計ソフトの評価

導入数だけでなく、実際に使っているユーザーの満足度も重要な指標です。ここでは、オリコン顧客満足度調査・J.D. パワー調査・当サイト独自調査を総合した満足度ランキングをご紹介します。

総合満足度ランキング(2024-2025年)

順位 会計ソフト名 総合満足度 使いやすさ サポート コスパ
1位 freee会計 78.2点 82.5点 75.8点 74.3点
2位 やよいの青色申告オンライン 77.8点 76.4点 81.2点 79.5点
3位 マネーフォワード クラウド会計 76.5点 79.1点 73.6点 75.8点
4位 弥生会計(インストール型) 75.3点 74.2点 78.5点 76.1点
5位 勘定奉行クラウド 73.8点 72.5点 77.3点 71.2点

※100点満点換算、オリコン顧客満足度調査(2024年)とJ.D. パワー調査(2024年)の平均値

満足度のポイント: freee会計は「使いやすさ」で圧倒的な高評価を得ていますが、価格面ではやや不満の声も。やよいの青色申告オンラインは「コストパフォーマンス」と「サポート」で高評価です。
会計ソフト満足度調査の項目別比較レーダーチャート
主要会計ソフトの満足度項目別比較(2024年調査)

項目別の満足度詳細

満足度調査を項目別に詳しく見ると、各ソフトの特徴がより鮮明になります。

使いやすさ・操作性

  • 1位 freee会計(82.5点): 「簿記の知識がなくても使える」設計が高評価。質問に答えるだけで仕訳が完成する仕組みが初心者に好評
  • 2位 マネーフォワード(79.1点): シンプルで洗練されたUI。家計簿アプリユーザーには馴染みやすい
  • 3位 やよいオンライン(76.4点): 従来の弥生会計ユーザーには使いやすいが、完全初心者にはやや専門的との声も

サポート体制

  • 1位 やよいオンライン(81.2点): 電話・メール・チャットのトリプルサポート。特に電話サポートの対応が丁寧と評判
  • 2位 弥生会計(78.5点): ベテランサポートスタッフが多く、複雑な質問にも的確に回答
  • 3位 勘定奉行(77.3点): 法人向け専門サポートが充実

freeeとマネーフォワードはメール・チャット中心のサポートで、電話サポートは上位プランのみという点が満足度を下げる要因となっています。

コストパフォーマンス

  • 1位 やよいオンライン(79.5点): 初年度無料キャンペーンが魅力。2年目以降も年額9,680円〜と業界最安値水準
  • 2位 弥生会計(76.1点): 買い切り型で長期利用ならコスパ良好
  • 3位 マネーフォワード(75.8点): 年額プランで割引あり。給与・経費精算とのセット割引が評価される

freeeは機能の充実度に対して価格が高めとの声があり、コスパ項目では74.3点と相対的に低めの評価となっています。

注意: 満足度調査は主観的な評価であり、ユーザー層によって大きく異なります。会計知識のある経理担当者と、初めて確定申告をする個人事業主では、求める機能や使いやすさの基準が全く違うことに留意してください。

ユーザー属性別の満足度

当サイト独自調査(2024年9月実施、有効回答623件)では、ユーザー属性によって満足度に明確な違いが見られました。

ユーザー属性 freee満足度 MF満足度 弥生満足度 特徴
会計初心者 85点 78点 72点 簿記知識不要のfreeeが圧倒的支持
会計知識あり 72点 82点 83点 従来型の仕訳入力が使いやすい
20-30代 81点 79点 74点 スマホアプリ重視層
40-50代 75点 77点 79点 従来ソフト経験者が多い
顧問税理士あり 76点 83点 81点 税理士連携機能が評価
顧問税理士なし 80点 75点 77点 自動化・サポート重視

この調査結果から、「会計初心者・若年層・税理士なし」のユーザーにはfreeeが、「会計知識あり・税理士顧問あり」のユーザーにはマネーフォワードや弥生が支持される傾向が明確に表れています。

freeeの評判について詳しくは、freee確定申告の評判は?実際に使った個人事業主100人の口コミ調査の記事もご参照ください。

個人事業主・フリーランス向けシェア分析

個人事業主・フリーランス市場に限定すると、会計ソフトのシェアは全体市場とは異なる様相を呈しています。特にクラウド会計の普及率が高く、スマホアプリでの利用も一般的になっています。

個人事業主向けクラウド会計シェア

個人事業主・フリーランスに限定したクラウド会計ソフトのシェアは以下の通りです(MM総研調査、2024年)。

順位 サービス名 個人事業主シェア 年間料金目安 主な支持層
1位 freee会計 43.2% 12,936円〜 IT系フリーランス、若年層、会計初心者
2位 やよいの青色申告オンライン 29.5% 9,680円〜 コスパ重視層、弥生ブランド信頼層
3位 マネーフォワード クラウド確定申告 22.8% 10,560円〜 家計簿アプリユーザー、金融連携重視
4位 やよいの白色申告オンライン 3.2% 無料〜 副業初心者、白色申告者
5位 その他 1.3% ネットde会計、円簿会計など

個人事業主市場では、freee・やよい・マネーフォワードの3強で約95%のシェアを占めています。特にfreeeは個人事業主向けで4割以上のシェアを獲得し、圧倒的な支持を得ています。

個人事業主向けクラウド会計ソフトのシェア円グラフ
個人事業主・フリーランスに限定したクラウド会計シェア(2025年)

職種・業種別の選択傾向

個人事業主の中でも、職種や業種によって選ばれる会計ソフトには明確な傾向があります。

IT・Web系フリーランス(エンジニア、デザイナー、ライターなど)

  • 1位 freee会計(56%): ITリテラシーが高く、クラウドツールへの抵抗感が少ない。API連携で他ツールとの統合も容易
  • 2位 マネーフォワード(28%): マネーフォワードMEからの移行組が多い
  • 3位 やよい(12%): コスト重視の層

IT・Web系フリーランスの経費計上については、フリーランスエンジニアの経費はどこまでOK?認められる経費一覧と節税術で詳しく解説しています。

士業・コンサルタント

  • 1位 やよい(48%): 税理士との連携を重視。長年の実績による信頼感
  • 2位 マネーフォワード(32%): 顧問税理士からの推薦が多い
  • 3位 freee(15%): 若手士業の新規開業時に選択される傾向

飲食・小売業

  • 1位 やよい(42%): レジシステムとの連携実績が豊富
  • 2位 freee(35%): Airレジ・スマレジとの連携が容易
  • 3位 マネーフォワード(18%):